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キーマンに耐震のポイントについて聞いてみた
大きな地震が来るたびに災害への対策や備えについて話題になります。
身の回りの備えや災害に対する知識も重要ですが、あなたが住んでいる家の耐震は十分ですか?
㈱キーマンなど専門の業者に依頼して耐震性を確認する方法もありますが、簡易なチェックなら自分でも行うことが可能です。
いざという時に慌てないためにも日ごろから大切な我が家のチェックをしておくことをおすすめします。
まず確認したいのは建物が建設された年代です。
1981年以前に建築確認申請を受けた建物は「旧耐震」と呼ばれています。
その基準は「震度5程度の地震に耐えられること」となっています。
つまりそれを上回る大地震が来たときは建物が倒壊する危険性があるということになります。
これに加え、旧耐震に該当する建物は築年数が35年以上経過しているので老朽化しています。
これからもその建物に住むのであれば、㈱キーマンなどの専門の業者に依頼して地震対策をした方が安心です。
新耐震の基準を確認
1981年以降に建築確認申請を受けた建物は「新耐震」と呼ばれます。
その基準は「基本的に震度6~7程度の地震でも倒壊、崩壊はしないこと」となっています。
さらに2000年にも建築基準法が改正され、現行の耐震基準はより厳しくなっています。
鉄筋コンクリートや厚い壁でしっかり建てられた建物は倒壊しにくいといわれていますが、万が一に備えてしっかり対策しておきましょう。
この他にもいくつか自分で確認できるポイントがあるので見ていきましょう。
大きな災害に遭ったことがある家は要注意です。
床下や床上の浸水、車の突入事故、大地震などで修復した経験のある家は外見は直っていても見えないところにダメージが蓄積している可能性があります。
1度、専門家の調査を受けることをおすすめします。
築年数に応じて増築やリフォーム工事をすると思いますが、その際に構造上必要な壁や柱を取り除いていないか確認しましょう。
T字やL字など特徴的な形をした建物はバランスを崩しやすい
雨漏りやシロアリも建物が劣化する原因になります。
定期的な点検で細かくチェックすることが大切です。
天井にしみがあったり、外壁にひびがあったりすると雨漏りしている可能性が高いです。
一般的に長方形や正方形の建物はバランスが良く、倒壊や崩壊の危険が少ないといわれています。
反対にT字やL字など特徴的な形をした建物は構造上バランスを崩しやすいので注意が必要です。
さらに家の中に大きな吹き抜けがある場合も建物の強度が弱くなるので危険度が高まります。
1階と2階の部屋の壁面は同じ位置にありますか?壁面の位置が同じなら地震の際、2階の揺れがスムーズに1階へと流れ、負担が軽く済みます。
壁面が違う位置にあると床を伝って2階の揺れが1階へと伝わるので、床面に大きな負担がかかり、地震の際に床から崩れ落ちる場合があります。
地震の揺れを均等に分散できるよう壁の配置に配慮する
壁の配置は東西南北バランス良く均等になっていますか?
どちらかの方角に壁の割合が偏ると壁が多い部分は揺れが小さく、壁が少ない部分は揺れが大きくなります。
地震の揺れを均等に分散できるよう配慮することが大切です。
屋根に瓦を使用すると重くなるので、地震の際に倒壊する危険があります。
最近は瓦以外の建材を使って建てることも増えてきました。
できれば屋根には軽くて丈夫な建材を使用することをおすすめします。
築年数が古いと建物に鉄筋が使用されていないものがほとんどです。
また基礎部分のコンクリートも劣化している可能性があります。
こちらは専門機器での調査が必要になる作業なので、業者に依頼して確認してもらいましょう。
建物の倒壊は可能な限り防ぐ対策が必要
万が一に備えて自分の家の安全を確保することはとても大切です。
実際、大地震のときに多くの人が建物の下敷きになって怪我をしています。
中には命を落とす人もいます。
また建物が倒壊、崩壊すると救助作業の妨げとなり、被害が拡大する場合もあります。
自分や大切な人の命、財産を守るために十分な対策が必要なのです。
近年、大きな地震が来るかもしれないと多くのメディアでいわれています。
直下型の場合、身動きすることも困難な状況に陥ります。
自分の身の回りの安全を確保し、専門家のアドバイスを受けながら必要に応じて柱を補強したり、筋交いを増やしたりすることで安心して暮らすことができます。
備えあれば憂いなし
リフォーム業者はたくさんあるので何社か見積もりを出してもらった上で納得のいく工事ができるようにしてください。
また自治体では地震に対する対策を行った場合に補助金を出す制度を設けています。
お住まいの自治体に1度相談してみることをおすすめします。
日本は地震が多いことでも有名です。
地震の直後はこまめに気を配っていても、時間の経過と共にその怖さを忘れ「幾度となく地震に耐えてきた我が家は丈夫だから壊れないだろう」と根拠もなく判断するは危険です。
「備えあれば憂いなし」という言葉の通り、まさかの時の準備や対策を怠らないようにしましょう。
災害時に大切な人と家を守るために常に安全対策について考えていきたいですね。
最終更新日 2025年7月31日